国立国際医療研究センター国際感染症センターでは、日本全国の医療機関に入院された新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の患者さんの情報を収集する「COVID-19に関するレジストリ研究（COVIREGI）」を実施しております。全国の医療施設と多くの患者様のご協力の元、これまで900を超える医療施設から約7万例の症例をご登録いただき、本研究はCOVID-19入院患者のデータを蓄積する日本で最大級のレジストリとなりました。
このレジストリデータを活用して実施された研究から得られた知見を皆様にご報告させていただくため、7月26日に研究成果報告を主としたシンポジウムを開催し、約140名の方にご参加いただきました。多くのご参加、またご質問をいただき、大変活発なシンポジウムを開催できましたこと、心より感謝申し上げます。今後とも、皆様のご協力を賜れますと幸いです。
名称
第３回 COVIREGI研究報告シンポジウム
開催概要
日時：2022年7月26日(火) 16:00～18:00（15:30開場）
参加方法：Microsoft Teamsを使用したウェビナー
参加者数：約140名
プログラム
～開会のあいさつ～
● 研究の進捗状況報告（COVIREGI事務局）
―研究成果発表―
● 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター 早川 佳代子 先生
日本におけるCOVID-19ワクチン大規模接種前のCOVID-19入院患者の臨床的特徴
Clinical characteristics of the hospitalised patients with COVID-19 in Japan prior to the widespread use of vaccination
● 長崎大学病院 呼吸器内科 山本 和子 先生
COVIREGI-JP第1〜４波データを⽤いた COVID-19呼吸不全患者における非侵襲性呼吸管理と予後の検討
A national survey of noninvasive modalities in the respiratory management of COVID-19 patients with acute respiratory failure using COVIREGI-JP database
● 国立循環器病研究センター 腎臓・高血圧内科 吉原 史樹 先生
レニン・アンジオテンシン（RA）系抑制薬とCOVID-19重症化の関連性評価
Renin-angiotensin system blocker and the COVID-19 aggravation in patients with hypertension, diabetes, renal failure, Cerebro-cardiovascular disease, or pulmonary disease: Report by the COVID-19 Registry Japan
● 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター 野本 英俊 先生
日本における免疫抑制状態のCOVID-19入院患者の臨床的特徴と予後
Clinical characteristics and prognosis of immunosuppressed inpatients with COVID-19 in Japan