「第4回 COVIREGI研究報告シンポジウム」開催報告

REBIND(新興・再興感染症データバンク事業ナショナル・リポジトリ )下で運用されている「COVID-19に関するレジストリ研究(COVIREGI)」では、多数の医療施設や患者様の協力を得て、日本全国の医療機関に入院された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんの情報を収集しています。COVID-19のパンデミックが開始した当初からこれまでの間で、900を超える全国の医療施設から90,000例近い症例をご登録いただき、COVID-19に関する日本で最大級のレジストリとなりました。本レジストリのデータを活用して、COVID-19に関する様々な研究が行われ、数多くの重要な知見が得られてきました。このような知見を皆様にご報告させていただくため、9月15日にシンポジウムを開催し、100名を超える方にご参加いただきました。

第4回目となります今回のシンポジウムでは、過去の流行波での入院病床逼迫と死亡率の関係、デルタ株・オミクロン株流行期における妊婦の臨床的特徴 、死亡の予測因子について、重症度・年齢・流行期別の死亡率、などの成果をご発表いただきました。多くの皆様にご参加いただき、今年もシンポジウムを開催できましたことを心より感謝申し上げます。今後とも、皆様のご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

名称

第4回 COVIREGI研究報告シンポジウム

開催概要

日時:2023年9月15日(金) 15:00~17:00(14:30開場)
参加方法:Zoomを使用したウェビナー
参加者数:約110名

プログラム

―開会―

● 開会の挨拶:国立国際医療研究センター 理事長 國土 典宏
● 研究の進捗状況報告: COVIREGI事務局/REBIND協力施設連携室

―研究成果発表―

1)「妊婦COVID-19入院患者のデルタ株流行期とオミクロン株流行期における臨床的特徴の比較」
国立成育医療研究センター 感染症科 
庄司 健介 先生

2)「入院1週後の血清LDH値はCOVID-19患者の院内死亡における最も強い予測因子である」
北海道大学病院 感染制御部・呼吸器内科
中久保 祥 先生

3)「COVID-19パンデミック全期間における病床使用率とCOVID-19入院患者死亡率との関連」
国立国際医療研究センター 国際医療協力局 グローバルヘルス政策研究センター
木村 仁美 先生

4)「日本におけるCOVID-19患者の4Cスコアによる重症化リスク別・年齢層別・流行期別の死亡率の検討」
東北大学病院 総合感染症科
馬場 啓聡 先生

―閉会―

● 閉会の挨拶:国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター センター長 大曲 貴夫